女性は機械？

柳沢厚生労働大臣が「女性は子供を産む機械」という発言をしましたね。

この年代のオヤジだからしょうがないのか？とも思いましたが、でもこの人が少子化対策の担当大臣だっていうんだからさ・・・。
男性は子供を産めないから、産めるのは女性だけ「出産＝生産」って単純な感じで機械に例えたんだろうけど。
もともと金融畑の人だからー数字とか機械とか効率とかさー・・・自分の得意分野ちっくに例えちゃたんだろーなーと勝手に推測。

厚生労働大臣として環境を整えるから機会があったら産んで欲しいくらいにしとけばねぇ。

日本が今少子化だからって「機械のように子供を産んでくれ」って意味になってしまう例えをしちゃダメだって事がどうしてわからかったのかしら(--;
前後の発言内容を聞くとなんかそう言っちゃった変な例えもわからなくもないんだけど、大臣が言っちゃいけない発言なんだよねぇ。

大臣ご自身にも娘さんが2人いるそうだけど、娘さんにも機械のように何人も産めって言えるのかしら？
少子化対策って別に女性議員にやらせたほうがいいんじゃないかと思ったわ。
そのほうが波風たたなそうだし。

女性が「子供を産む機械」なら男性は何なんですかね？

この先つまんない個人的な話(意見？)なもんで、暇な人だけどうぞ。

 

 

 

 

なんで機械発言がまずいのか？

大臣の発言の「女性は子供を産む機械」とすれば、子供を産んでない女性は機械として機能していないことになりますよね。

女性が子供を産まない理由は様々です。
病気やその他の産みたくても産めない場合もあるでしょう。
そういった女性は機械に例えられたら不用品になってしまいます。

柳沢大臣と同じ与党議員である高市男女共同参画担当相が「私は子供をほぼ授からない体なので、機械なら不用品になっちゃう」といった不快感をにじませた発言をされたそうです。
（朝日新聞より）

高市議員のように産みたくても産めない人が自分の発言を聞いたらどう思うかって考えなかったのかな？
少し考えればわかることなのに。

次に女性があえて機能しない（産めるが産まない）場合はどうでしょう？

機能しない最大の理由は「この人の子供を産みたい」と思える男性がいない。
機械的にいえば材料がないってことでしょうかね？
これが一番ではないでしょうか？

子供が欲しいと思わない人が機能（出産）するわけないじゃ～ん。

「この人の子供を産んでもいい・産みたい」と思う相手がいて、はじめて動き出すのだから。
そして環境や自分の年齢その他「子供を産んでも育てられそうだ」と思えて初めて「出産したい」って女性は思うんじゃないのかな？

私たちは機械じゃないから人一人産むって覚悟がいる。

自分の体が毎日毎日変化し、自分ではない別の命が体内にいる。
ホルモンのバランスが崩れて体内が再構築されていく感じ。
嬉しいと思う気持ちと、今までのように動けなくなっていく体に苛立ち、どこか漠然とした不安もあるから精神的に不安定になる。

だからマタニティブルーって言葉があるんじゃんねぇ？

その不安定な気持ちを支えてくれる人や愛情があってはじめての子供を産んで、
「もう一人産んでもいいかな」と思えるんだよ。
妊娠中に支えてくれない人の子供をもう一人欲しいなんて思えないよねぇ。

もちろん一人でも育てるという気概のある女性だっているけど。

私たちは機械じゃないから人一人産むって覚悟がいる。

だから同じように男性にも覚悟がほしいって思うのだ。
自分の子供を妊娠してる彼女を支えて、そして産まれる子供にたいして親としての責任が生じるんだという覚悟を。
そこから成人するまで20年ちかい年月がかかることをきちんと認識しなければ、子供を産んではいけないんだと思う。
だって私たちは機械じゃないんだから。産んで終りじゃないんだもん。

私も２０歳で妊娠しただけど、めちゃめちゃ怖かったことを思い出す。
それでもなんとか頑張ろうって思えたのは旦那や両親や旦那の両親が「大丈夫だ」って言ってくれたから。
（でも三人も産む気はなかったんだけどなぁ・・・。）

いろんな事情があって子供を産む産まないって選択がある世の中なのだから
女性は子供を産む機械という例えは「産めよ増やせよ」的な昔の軍事主義に通じる発言にとられるからまずいのだよ。

辞任になるのかな・・・？様子みてよっと。



厚生労働省　http://www.mhlw.go.jp/

自民党公式ＷＥＢ　　http://www.jimin.jp/index.html
↑内　柳沢代議士　http://www.jimin.jp/jimin/giindata/yanagisawa-ha.html

コメント 4

この大臣が言うことに従えば、私も不良品のひとつなんでしょうね。(--;
以前、森とか言うバカな元総理大臣もある公演の席で「子供を産んでない女性は、年金を受け取る資格がない」と言ってました。今になってまで、まだこんなたわけたことを言う人がいるというのに驚きましたが、しかもその人が、少子化対策の何とかいう会に所属してるって言うじゃないですか。今の政府、ほんと、ポンコツだわ（怒）。
大体、私が「男なんて、子供ひとり生めないじゃん」とか言ったら、あっちこっちから物凄い非難が飛んでくるでしょうに、男はそう言うこと言っても良いんですかね。バカにしてくれます。(--;
この大臣、兄弟が女ばかりという話ですけど、そう言う環境で虐められでもしてきたんでしょうか。何かのきっかけで、心の中にある言葉が、つい、ポロッと出てきちゃうんでしょうね。
如月さんが仰っているように、子供を作れない・生めないということの背景には様々なことがあります。事故や病気で子供が産めない人もたくさんいらっしゃいますし、私のところみたいに子作りが思うようにいかないところもあるでしょう。不妊手術でどれだけの人が苦しんでいるか、この大臣は想像したことがないでしょうか。誰ひとり、子育てに協力してくれない家庭の中で子供を産むなんて、想像しただけでゾッとします。
こういうことこそ、女性の閣僚に任せればいいのに…と強く思います。
デリカシーとか、そう言う問題じゃなく、この大臣、数字でしかものを言っていないところにいちばん腹が立ちます。(--;
by kyao (2007-01-30 19:43) 

ｋｙａｏさん＞そーいえば森元首相もボロボロ墓穴発言してましたねー。
あの時は「じゃ、自分の子供持ってない男はどうなんだろーなー」って思ったことを思いだしました。

私は今回の件もそうですが、怒りよりも「なんだかなぁ～」って感じの呆れた情けなさが先にきちゃうんですよ。
こんな人たちが政治家で、大臣で、でも選んだのは私たち国民で。
でも先日保守王国である宮崎県知事選挙でそのまんま東さんが当選しまたよね。彼がどこまで出来るのかは未知数ですが、彼を選んだって民意は
大事なことだと思うんですよ。
ダメな政治家を代えられるのは国民なんだから、やっぱりきちんと私たちも責任もって選挙行かないとダメさ。
by 如月 (2007-02-01 00:29) 

怒りを通り越して、呆れちゃいました。
少なくとも大臣の発言じゃないですね。
これくらいの年齢の男性は、こういう考えの人もいるでしょうけど。

いっそ機械だったらどんなにいいかと思いますよ。
出産する時に。
妊娠の辛さも、出産の痛みも何も感じないんだから。
・・そうか、この大臣。何も感じていないのかも。
感じる心の無い人は、人の上に立たないで！って思いました、今。
by ゆうこりん (2007-02-02 17:26) 

ゆうこりんさん＞そうですね。私も呆れたってのが一番強かったです。
あの出産の痛みを味あわせたいですよね。機械みたいにボコボコ産めるわけないって一発でわかることでしょう。
無責任な発言は国を動かす政治家になったからにはしてはいけないし、私たちも人や（政党を選ばないとダメですね。
by 如月 (2007-02-04 02:21)